わしの日記
2003/10/24 (金)
生産性の船(洋上研修)4/8
船内研修
スポーツデッキに出て、船上で集合写真を撮った。ガラにもなく頑張って、万歳しながら大ジャンプをしたのだが、後で出来上がった写真を観たら、豆粒ほどの大きさで、自分でも、そこに映っているのが自分なのかどうか自信が持てないような大きさだったので、買わなかった。
8:30から、再び研修である。チーム内で、プサンの報告を互いに行う。私は、実はカルビを食べないで帰ってきた。あまり食材にこだわる気分が私にはないのと、辛いものが苦手なためである。さぞや、「旨かった」「美味しかった」という話ばかり聞かされるものと身構えていたが、他メンバーの報告は、皆、私同様、まじめな分析に終始し、非常にメンバーへの信頼を高めた次第である。
研修の内容とはあまり関係がないが、この日の昼食は、スポーツデッキで立食である。揺れは少なかったので、バイキングしながら、よろけることも少なかった。ウナ丼、牛丼、あんかけそば、ピザ、ラザニアそれにソフトクリームなど、どちらかというとチープな、通常「ふじ丸レストラン」では出ないものが出たので少々心配であったが、これがまた非常に美味しかった。
昼食後は、早くも次の寄港地、ウラジオのオリエンテーションである。
ウラジオのトイレは全部有料なので、小銭がないと大変なことになる。ウラジオでは絶対に単独行動しないで。云々……
その後、15:00まで研修を進めた後、「異業種交流」というものが用意されていた。私は当然ながら、IT系のグループに入り、話をした。その中でもさらに3つに別れ、私は、**さんと、同じグループになった。**さんは司会役になり、とまどいながらも、各人の話を引き出そうとしていた。
さて、話題がCMMになった。私は、CMMというものを、社外に見せる「資格」としての意義を軸に語ったつもりだったのだが、どうもそこが他社メンバーと噛み合ってないと感じた。社外に対して、社が「ちゃんとやっている」ことをどう見せるか?それをどう、お客さまに見せるか?そして、それがお客さまの満足度にどうつながるか、という観点で語りたかったのである。だが、皆さんの関心は「いや、わが社もちゃんとドキュメントは作っているのだけど」止まりの話が多かった。
(もちろん、他のメンバーも同じように、別の観点に持っていきたくて言葉を探していたのかも知れないし、所詮、人間には、自分の頭でわかることしか理解できないのだが)
ひとつ、話題とどうつながるのわからないが、突然、面白いと思えるヒントを貰った。それは、「対価に応じてシステムの信頼度が下がってもいいんじゃない?」という話である。私はさっそくそのことについて何度も何度も考え、飲んでいる最中もちゃんと考え、ついには、帰国後に、自分がやっているIT研究会の発表にもその言葉を入れてしまった。
余談だが、この会が長引いてしまったため、数コースあった任意研修に参加しそびれた。仕方なく独りで部屋に戻り、洗濯などして、デッキでひまつぶししていたら、あまり夕日がきれいなので見とれてしまい、ガラにもなくそんなことをしているところを、知らないうちに写真を撮られ、他社の見知らぬ団員からも「たそがれくん」と笑われることになった。
夜、xxx社数人で集まり、船内バーに行った。大変に安かった。なお、船内は、国外に出た時から、税抜きでビールが販売されており、お酒関係はみな安いと思われる。チーム内外との親睦の材料には事欠かない。ただし、日本酒や焼酎は売っていない。洋酒はあるが、おそらくおみやげ用に販売されているものであり、そのまま船室に持ち帰って購入者の飲用に供することは、本来の販売趣旨とはやや異なると思う。それはともかく、ビールなどは、大量に購入することが多くなるが、揺れる船内を大量の缶を持って歩くのはなかなかのテクニックを必要とする上、あまり格好良いものとは言い難い。そこで、やはりポリ袋などに缶を入れて持ち歩くと非常に重宝するのである。洗濯ものの輸送用その他、ポリ袋は、あまり言及されることがないが、実は、洋上研修に(なぜか)必須であるので、次回参加される方はぜひ大量に持参してほしい。