わしの日記

2005/02/05 (土)

字を書く、字を読む


パソコンをいじるようになってから、「手で字を書く」ということをしなくなって久しい。そう言えば、就職して数年した頃、右手の中指を見て、タコが消えていることに気づき、「綺麗に治るもんだな~」と感心した覚えがある。

最近は、焼きあがったDVD-Rにタイトルを書こうとして、字が思い出せないことがある。たとえば「欧州」の「欧」の字が出ない。我がちっぽけな書斎(?)で辞書を引き、
「『バッテン』に『欠』ける、か。まさに欧米文明の行く末を見透かしたような字であるな」
などと、自分でも話の筋が通ってるんだか何だかわからない独り言を言って、喜んでいる。(馬鹿かわしは)

タコ消失後しばらくわしは、パソコンを使っていると…いや正確に言うとキーボードとマウスばかり使っていると、何かが退化するのではないか?と、不安だった。
しかし、よく考えてみると、左手をめちゃくちゃよく使うので、それはそれで右脳の為にいいんじゃないか、とも思える。けれどもその一方、マウスを併用する右手は、やっぱり楽をしているわけで、不器用になったり、それが積もり積もって、左脳が馬鹿になりゃせんかと思って、なるべくマウスでなく、キーボードショートカットを多用するよう心がけている。しかしたいていのショートカットは左手で操作してしまうので、右手はあごをさすったり、マグカップを取ったり、頭をかいたりしていて、ますます馬鹿になりそうである。

話を戻そう。自分で漢字を書いて、その字が正しいかどうか、皆さんはどうやって知るだろうか?わしがそうであるように、自分の字を「見て」、合ってるかどうか、感覚的に決めるはずである。「読めるけど書けない」ということは、よく聞く話だが、字を書く脳と、字を読む脳は別なんだなぁと思って、何とも不思議な気持ちになる。

また、ケストラーの本でも引っ張り出して、脳関係のところ、読み直そうか。