わしの日記

2025/07/23 (水)

政治

参院選を終えて核武装を考える



 おかげさまで日本保守党は、島田洋一衆院議員、北村晴男参院議員、という飛車角をそろえた状態になった。
 百田代表も加わり、いままで以上に国会での存在意義は増すだろう。
 アンチもさらに増えるだろうけど。

 個人的には、有本さんには当選してほしかったし、百田さんもきっと考えたと思うのだが、有本事務総長は、衆院選に行け、という天の声からもしれないね。
 梅原さん、小野寺まさるさんも次は当選してほしい。
 小野寺さんが、今回の選挙でやるべきこと(保守党の弱点)もわかったと仰っていたのが頼もしくて……
 小坂さん、大坂さん、まさきまきさん、そして森けんたろうも、当選に向けて、今回の選挙で大きく成長されたと期待する。
 (ワンコイン党員の分際で、上から目線みたいですみません)

 退陣しない石破総理の見苦しさったらないね。
 たぶん80年談話を出して、功績を残したいんだろう。冗談ではない。安倍路線をさらにひっくり返して後退させ、中共を喜ばせるような、うすら談話に決まってる。そんなもの出す前に、さっさと消えてほしいんだが。

 前置きはこの辺にして、タイトル内容へ。
竹田恒泰ch
(要旨)核武装論には反対。理由は、日本には撃てないから。逆に核の傘の下に居るより弱くなる。

 竹田氏のチャンネルは最近よく見ます。教科書も買ったし。上記も、頭ごなしに否定する気もなければ、そもそもそんな知力もないことを白状したうえで、これに反論するとしたら、どんなことを言えばいいだろうか、というのを考えてみたい。頭の体操、訓練です。

「自主独立すべきなのに、情けない」


 このスタンスから始めたのでは、最後まで議論は噛み合わないだろう。竹田氏は、『現実的に』ということを強調して話しているのだから。
 ここから始めては、建設的な議論になりそうもない。

「保有した瞬間に、アメリカの核の傘を離れるから弱くなる、という前提に、検討の余地がある。一瞬に同時に起きるわけではないでしょう」


 スタートはこの辺からかなぁ? しかし書いていて我ながら思うけど、弱い論理だね。
 慎重に段階を踏むべきで、いきなり傘離脱するのではなく、と言いたいけど、どうなんかね。
 実際、そんな十分な数の核兵器が、いきなり揃うはずもない、ということはあるけど。
 この過程を誤ると、米国が「じゃ、あとはよろしく」となる可能性はゼロではないよね。
 いくらなんでもそんなことは、と昔なら思えたろうけど、今のトランプと石破を見ていると、いや、ありうる。

 トランプ関税で高橋洋一氏がよく言う「原潜を買えばいい」「第7艦隊を買えばいい」に近いことを行えるなら、段階論が成り立つかもしれないね。
 傘の下で臥薪嘗胆して、核保有・運用技術を身につけていく、という。

 同時に、これが大事だし、竹田さんの論旨に正面から答えるポイントだが、それに見合った政権そして世論を形成しないとイカンですな。
 実はそれこそ、「現実的に」一番むずかしいことかもしれない。

 いま読んでいる島田先生の本に、たまたま関連する記述を見つけた。
腹黒い世界の常識 島田洋一 (飛鳥新社)
「第二章 核兵器」 p.107
なお、岸田のような首相のもとでは、ダブルキー・システムの各共有はかえって抑止力を低下させかねない。「米大統領が発射を決断しても、岸田は絶対に決断できない、岸田が片方のキーを持つ限り100%安心」と敵方が思えば抑止力はゼロとなる。

 おおっ、これはもしや同じことを仰っている。
 冒頭の竹田氏の意見と論を交えようと思ったら、氏の前提認識には一定の同意を示しつつ、だから保有を否定する、というところはやはり賛同できない、抑止力を国際的に示せるしっかりした世論と、政権を作っていきたい、という話が、この件に対する回答としては、妥当かなぁ。スタート地点に過ぎないんだけどね。

 反論にはなってないかもしれないけど、別に「反」が目的じゃないしね。